日本時間 2023/12/19 21:49から始まった2024PDCワールドダーツチャンピオンシップの後藤智弥選手の初戦のイアン・ホワイト戦、第2セットの実況和訳です。 3先で4セット行われた試合の、他のセットははこちらのページを参照してください(リンク: 第1セット (1/4) 第3セット(3/4) 第4セット(4/4))。
エマ 「イアン・ホワイトと後藤智弥の午後の第一試合は、接戦になっています。2レグの均衡からセットを決める多くのダーツを二人とも外し、最後に、デビューした27歳の日本人がオープニングセットをもぎ取りました。この後どうなるか見ていきましょう。それではグレンとロッド、またよろしくお願いします。」
ロッド 「ありがとうう、エマ。9本のセットを決めるダーツを外して、5本が後藤、4本がホワイト、しかし、どちらがセットダーツを外したかは問題ではないのですが、今は問題です。なぜなら、後藤智弥が試合のオープニングセットを手に入れて、イアン・ホワイトの先攻であるのにリードしているからです。もし、後藤が第2セットをキープすれば、グレン、3セット先取のなかで2セットをとることになりますよね。 後藤は自分がいい立場にいると考えても不思議ではありません。楽しんでます。そうじゃないわけない。」
グレン「複雑な気持ちでいると思うよ、つまり、両選手が最初のセットの後休憩のため退場した後、試合を思い出しても、イアン・ホワイトは慌ててはいけないんだ。私が思うに、彼は時にやり返し、とても気力に満ちて、とても沈着なように見えた。しかし最後(right at the end)のチャンスに直面したときには・・・分からなかったけど、彼は慌てるべきではないことを知ってプレイしている。大きく引き離されたのではなく、非常に接戦でのスタートと思っている。」
ロッド 「この試合は先攻は第2セットでは後藤先攻になるのでホワイトはどこかでブレイクしなければならないよね。もしそうしなかったら、2セット目も落として、そうなると本当に問題になるでしょう。」
グレン 「スポーツの大試合が夜にありますね。」
ロッド 「ミドルズブラのサッカーの試合のことを言ってるの。」
グレン 「もちろん、(イングランドのEFLリーグの)ポート・ヴェイル 対 ミドルズブラの試合のことをみんな考えている。もう手に汗握ってる。」
(ポート・ヴェイル・フットボール・クラブはイングランド、スタッフォードシャー、ストーク・オン・トレント、バースレムを本拠地とするサッカークラブチーム。ミドルズブラ・フットボール・クラブは、イングランド・ミドルズブラに本拠地を置くサッカークラブ。グレンはミドルズブラ出身なのでこの試合のことが、このダーツの試合のことよりも気になっている様子。呆れた。)
ロッド 「実際たくさんの人がそのことを考えている。」
グレン 「何百万人もだよ、何百万人も」
ロッド 「(イアン・ホワイト 279点から180 99残) 俺たちはヴァン・ガーウェンの試合を観てるよ、グレン。(12/19のイブニングセッションにはヴァン・ガーウェンの試合があった。) イアン・ホワイト3回目の180。」
グレン 「ああ、残り点数を見ると第1セットを勝つために必要だった99を違う状況でブレイクするために必要になっています。先ほど言いましたように、どうにか集中してどこかでブレイクしなくてはなりません。イアン・ホワイトの作戦としては早くブレイクすることです。(イアン・ホワイトは99点からT17 48残) シングルかダブルか (D16 16残) 今回はD8へ。(D8) これはまさしくイアン・ホワイトがやりたかったこと。 今日のバージョンのイアン・ホワイト好きだな。」
ロッド 「9本投げたあと99を残して、みんながやる方法で99をフィニッシュしました。T17, D16, D8。いい方法だよね、グレン。他にも99をフィニッシュする方があると思うけど、(イアン・ホワイト T20 T20) 4回目の180かな (S20) 違った。2回目の140。イアン・ホワイトは7レグの中で3回の180、うち3レグ勝っています。」
グレン 「難しいけど、このゲームのオッズにはおかしいね。イアン・ホワイトを大本命としているけど、接戦になりそうで、差があるとしても実際、後藤はリードしている。いまのところイアン・ホワイトはこの状況でも大丈夫だろうという感じはするけど。まだ勝てるゲームだということがわかっているようだ。」
ロッド 「彼の経歴の中では10回大きな準々決勝に進んでいる。準決勝に進んだのはプレイヤーズチャンピオンシップファイナルズの1回だけ(2019)。人々は過去8回のステージで否定的に考えてしまうっているのではないかと思っていた時期があった。突破することはできたが、それ以上は進めなかった。(訳註: 2019のプレイヤーズチャンピオンシップファイナルズの前に準々決勝で敗退したのはワールドチャンピオンシップ2014、ワールドマッチプレイ2015、ワールドグランプリ 2015, 2019、UKオープン 2014, 2017, ワールドシリーズ2019 の七回のはず。マスターズとワールドグランプリの準々決勝進出は2020年と2021年。) 大きい大会ではそれが最高位。」
グレン 「フロア(練習場)ではとても良くて、フロアでは最高のプレイヤーと言われていたことに傷ついていたよ。2018年と2019年のヨーロピアンツアーで投げていたときは、人々がテレビだとぶざまにやられてしまうと言っていたことを嫌っていたんだ。最後に(プレイヤーズチャンピオンシップで準決勝に進出し) それは間違いであることを証明してた。」
ロッド 「これはとてもいいレグだね。(イアンが)9本のダーツで99残にしたとき触れたけど、(イアンが)12本のダーツで93残になっている。ここでイアンは良い埋め合わせができています。トップ残し(40残)としました。 彼の相手(後藤智弥)は残り153点。トップ(D20)がターゲット、イアン・ホワイト。(D20 1本目) これは文句なくこの試合で最高の出来だね、グレン。」
グレン 「ダーツの入る方向が見れて、選手の投げ方もわかる美しいカメラアングルでした。彼の腕がダーツの飛び方を作り、うまく刺さっています。(ホワイトのダーツがD20に刺さるところのスローモーションが映される) とても典型的ですね。フライトをみてください。フライトはポイントよりも高い位置にあります。」
ロッド 「ダーツをそこまで届けなければならいからね。20のダブルに届かなければ、当たり前だけど、入れることはできないよね。」
グレン 「リリースの初段階のダーツの動きをスローモーションを見るのは好きで、ダーツが完全ら水平に刺さるとイアン・ホワイトには完璧。良い再生動画でした。」
グレン 「(後藤智弥 180) イアン・ホワイトの素晴らしさについて触れたところですが、2-0に持ち込んだら、これ(180を打つこと)はまさしくイアンがやらなくてはいけないことだ。」
ロッド 「180の回数は3回ずつで同じになりました。 (1セットリードされている)イアン・ホワイトにはセット数を同じにすることがもっと重要。(2-0でホワイトがリードしているので)3レグ中1つ取ればきまりますが(後藤智弥がD8でフィニッシュ)しかし、8のダブル、(124フィニッシュ)この試合のフィニッシュした数字としては最高の数字、後藤智弥。第2セットで踏みとどまります。」
グレン 「イアン・ホワイトにとっては大きなレグが始まりました。どうにか2-0にしましたが(現在2-1)。繰り返しになりますが、慌てないこと。トリプルに多く投げたほうがセットをとります。(後藤智也 T20 T20) 後藤やるのか! (S20 で140)。」
ロッド 「このセットで12ダーツが両プレイヤーからでて、レベルが上がり、ビッグステージの温度も上がってきました。」
グレン 「20から。つまり306からでは20から行ってビッグフィッシュ(170点)を残すのが理想。(ホワイト S20-S20-T19で209残) 賢明なプレイです。」
ロッド 「ああ、この試合のここからの5分はとても重要ですよ。後藤は第2セットを2レグとられてから勝って2セットリードしようとしています。イアン・ホワイトが同点に持ち込むにはこのレグか、次のレグに勝たなくてはなりません。」
グレン 「こんな試合で勝つためには6ダーツで練習するようなフィニッシュをする必要があります。201点、209点、完璧に実行してきます。イアン・ホワイト。(209点からT20 T20 T19で32残とした。)」
ロッド 「後藤は140を狙います。(T20-S20) やるのか。 (S20) 100で2本で決められる数字(80点)が残って、イアン・ホワイトが失敗するのを待ちます。(イアン・ホワイト D16狙ってOUT, 2本目がD7に入って18残 D9を狙ってOUT) ダブルをミスって、9のダブルも外した! 」
グレン 「もしこのレグを後藤が取ると、最終レグは後藤が先攻。ここはこの試合の重要なところ。(後藤 S20-S20) もちろん来るよね。多分左側を見てる。20のダブルの左側に行くことに決めた。(後藤智也 左側に動く) さあ、注目です。(D20) 驚くべきダーツ! 全く圧巻、決心して20のダブルを決めた。あと1レグ。20のダブルを左側から決めて、このリアクション(後藤智弥 観客に力強くガッツポーズ) そしてイアン・ホワイトのリアクションを見てください(イアン・ホワイト 表情は変えないが項垂れている感じ)」
ロッド 「十分余裕があったようには見えなかったけど、投げる前には均衡と平静を保ち完璧に決めました。そして、このブレイクで、グレンがちょっと前に仄めかしたように、このセットも第1セットと同様に勝敗を決めるレグにもつれ込みました。」
グレン 「(後藤智弥のスローを見ながら) 美しい前への持ち込みと、シルクのように滑らかなフォロースルー。とてもスムーズで美しさを感じる投げ方です。観客の友達か家族をいつも見てます。彼らは今、親指を少し上げるだけでも大きな力になっています。(後藤智弥 140)」
ロッド 「大きい数字を残したらリードできません。(ホワイト 140) 140を140で返しました。後藤智弥の番です。このセットを取りそう。(後藤 140 84残へ) 昨晩はアジアンツアーのMan Lok Leungが勝ちました。」
グレン 「何回も言うようですが、あの勝利には刺激を受けたでしょう。しかし、ここにきて試合をしなければならない。ご存じのように、この試合に臨む数字は良くても、違うゲームですから、このオッキにたち、このすごい観客の前で、彼は今、立派に見えますよ。」
ロッド 「(後藤智弥 残り84点) ここは複数のダーツで取りに行きます。2本で取るかもしれません。(T20) やるかも。2本目は12のダブル。 (D12) そして決めた! 本当にイケイケガイ(go-to-guy)だった、この試合の後藤智弥。次のラウンドのライアン・サールとの試合に向かっています。なぜなら、彼がこの試合の支配者だからです。彼がこの試合をコントロールしています。攻めています。攻めて、現在リードしています。セットは2対0。あと1セットで彼は第2ラウンドに進めます。イアン・ホワイトは反撃できるのか?」
2レグリードされてから、3レグを取り2セット目もダッシュした後藤智弥選手。
第1セットはこちら (リンク:実況和訳 後藤智弥 vs イアン・ホワイト2024PDCワールドダーツチャンピオンシップ 第1セット (1/4))
第3セットはこちら(リンク:実況和訳 後藤智弥 vs イアン・ホワイト2024PDCワールドダーツチャンピオンシップ 第3セット (3/4))
第4セットはこちら(リンク:実況和訳 後藤智弥 vs イアン・ホワイト2024PDCワールドダーツチャンピオンシップ 第4セット (4/4))
解説 ROD STUDD, GLEN DURRANT at PDC TV
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