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ダーツで19狙う上手くない人の削りタクティクス

私は基本的に削りはT19を狙っています。T19を狙っている理由を聞かれることもあります。端的に言えば「そんなに上手くないから(つまり、トリプル狙ってその数字のシングルではなく、隣や隣の隣の数字のエリアに入る)」ですが、立ち話だと理由があまりうまく説明できないので、理由を書いておこうと思います。T19の人はこんなこと考えてるんだということでご参考まで。

あまり19を狙う人はいないので慣れない計算になってチョーカーが困ってしまう場合もあります。20の横は1と5ですから、比較的簡単ですが、19が計算しにくい上に横は3と7ですから計算しにくいです。T20よりもT19の方が、点数が低いですし、180は取れません。しかし、2年間T19狙いを続けているうちに、19狙いの良いところがわかってきました。

  • 1.確率的に削りやすい
  • 2.アレンジを間違えにくい
  • 3.キャッチが取りやすい
  • 4.数字を整えやすい
  • 5.高さが投げやすい

ダーツの着弾点のばらつきが大きい場合には、実質的に削りが速く、上がり目に早く到達する確率が高くなるということです。

1.確率統計的に削りやすい

以前、ダーツの着弾点が正規分布にしたがって分布していると考えて、T20を狙った場合とT19を狙った場合について、シミュレーションするアプリをアンドロイドで3ヶ月ぐらいかけて作って、精度を変えながら1000ゲームぐらい対戦させてみました。計算上なので5分ぐらいで終わります。ある程度精度が上がってくると、T20狙いの方が勝率が高かったですがアベレージが60未満の場合には次第にT19の方が勝率が高くなっていきました。

ツイッターで今は”ぶるいぬ”さんという人がカーネギーメロン大学の統計データサイエンスの論文をツイッターで紹介していて、見て見ましたら、精度が低い場合にはT19の方が、点数が高くなることが分かりました。下の図ではダーツボードを見てダーツのばらつきを考慮して点数の高いところを明るくしています。PDCプレイヤーなどの精度では上、精度が悪くなると下になる。ダーツのばらつきが大きい場合の下の図では、19のところが一番明るくなっています。20の横は1と5、19の横は3と7なので、全体的に見てその付近の点数が高くなっているということです。20を外すと3本とも刺さっても最悪3点になってくじけます。しかし19狙いの場合10点以下になることはあまりないので精神的にも楽です。9点はありますけど。

画像

2.アレンジを間違えにくい

高い残スコア時に19を狙わなくてはいけないアレンジがあります。よく「下から」といわれるアレンジです。119、139とかはもちろんですが、もっと変なやつ。MvGがやるような謎のT19狙い。 501からS20で481残からT19-T19。 367残からS20-T19-T19。 233残からT19-T19-S19で100残みたいなやつ。これが自然にできます。20狙いにしなければならないアレンジのほうは計算しやすいので分かりやすいです。

1の桁が0なら基本的にT20を狙っていればほぼ間違いありません。ボギーナンバーのところはちょっと考えなくてはいけませんが、例えば270とか280とか、60や100や140や180出せばいい数字になるなとすぐ分かります。何本入ろうと20に入る限り一の位は、0で変わりませんし、0で終わる数字は最短で上がれる可能性がある数字だからです(後述)。しかし、19狙いにしなければならないアレンジは覚えてないとできません。19を狙っているうちに、ナイアレになってることがあります。基本モードがT19なら間違えることはありません。「そこは下からだろ」って言われることも少なくなると思います。

しかし、156の3本持ちと216の1本待ちでのT19狙いは気をつけましょう。T19入ったら情けない数字が残ります。99は二本では上がれませんし、159は3本で上がれません。T20を狙います。1の位が6でも186はシングルに外したら167にするためにT19を狙わなくてはなりません。低めの数字では1の位が6になったら16を狙うことにしてしまうと、156からT20なら2本で上がれる96となり、T16なら3本必要な108となり、大きな違いです。また216からT16に入ると168になってしまい、ボギーナンバーになってしまいますので気をつけないといけません。

118の3本持ちと178の1本持ちからのT19狙いも気をつけなければなりません。S19に入ったら同じことになります。188も二本持っていたらS19-S19で150残にできるのでT19を狙いたいところですが、1本持ちでS19に入ると169残となり、上がり目を残せません。200を切ったら手っ取り早く8を消したいので18を狙うようにしています。

さらに詰めの段階に入りますと、1の位が0の残数ですら20狙いが正解とは限りません。T19が好ましい場合もあるのです。 T19を狙ってはいけない場合もあります。以下に150, 140, 130, 120, 110, 100, 90, 80, 70,60の例を示します。

150残の3本、2本持ち、130残の2本持ちは例外的に一の位が0ですが、T19-T19で36残、16残になるので覚えておきます。T20-T20だと30残、10残なのでT19狙いが良いと思います。PDCの選手もやってますので、堂々とできます。 三本持ちなら130はS20 T20 DB で上がれるチャンスがあるのでT20を狙うのが一般的です。150も1本持ちなら130残にして終わったほうがプレッシャーがかかるのでT20を狙います。

140残は一般的にはJapan Darts Masters 2015でギャリーがフィルテイラーにやったT20-D20-D20かT20-T20-D10なので、簡単とは言えません。外したときのリスクも高いです。一方、T18-T18か、T19-T17で32残にできます。T18は同じところ、T19-T17は狙いの高さを合わせたまま32残にもできます。説明できればT19狙いは間違いではありません。松田純プロのT18-T18-D16みたいに上がらないと「T19好きだな」と思われて終わります。

120残はさすがに(T20-S20)-D20を狙うかな。100残になったらどうするかは後述。

110残の3本持ちもT19狙いにするとS3、T3にずれたときにT19-DB、T17-DBがありますし、T19-S17-D18とS19-T17-D20を比べると位置関係が掴みやすいのでT19を狙うことができます。T20-S18-D16, S20-T18-S18もありますけど、T20狙いで左右どちらにずれても上がることはできなくなります。説明できればT19は間違いではありません。これは樋口プロの解説で広まって知っている人も多いです。私もこのブログの記事にしました。

100残は2本持ちならT20-D20でしょうがT17-S17-D16を狙う人もいます。それならばT19-S19-D12もあるはずです(見たことありません。私も人目を気にして試合ではやったことありません。)。T19から43残になったあとの19狙いは3に入っても40残で嬉しいです。80残や60残が嫌いな人や、100残で右にずれてS1に入り99残だと2本で上がれる可能性が全くなくなるからです。99残から19狙いでS19に入ったら、80残で悩まなくてはなりません。説明できればT19狙いも間違いではありません(でも上がらない限り大抵「計算まちがえたな」と思われて終わります。上がったら真の19シューター)。

90残は良いようで、状況により変わる意外と難しい数字。3本持ちならS20-S20-DBがありますので一般的にはT20を狙います。T18-D18、DB-D20もあります。T20に入って30残なんて困るなんて思う人は多いと思いますけど、上手い人は本当にT20に入れてD15を決めたりします。20を狙うというセオリーに従いたい人はS20の上の方狙ってあわよくば50残にして、二本持ちであればS18-D16、一本ならDBを狙って40残にすることができます。または、T20に入ったら、D15を狙うふりしてS10-D10を狙うのも手です。従いまして、話が逸れましたが、T19狙いは明らかに間違いです。

80残も90残同様良いようであまり嬉しくない数字。D20-D20を狙って一本目は90残のようにS20の上の方狙う感じでしょう。80についてもT19を狙うメリットは思いつきません。T16-D16もありますけど、S16に外して64残になったら二本持ちならS14-DBトライになります。60残でS20-D20のほうがまだ楽です。

70残はどうでしょう。3本持ちなら普通T18-D16ですね。2本持ちならS20-DB。しかし、3本持ちの時、19狙いでS19-S19なら32残にすることができるのです。D19を狙うってどうですか。D19をS19に外したら51ですからもう一回S19で32残。S3に入ったら67残でT17-D16。S17に入ったらDBが残る数字です。S7に入ったら63です。これもT13-D12狙いになりますので、S13に入ったらDBが残る数字です。良い数字が残るトリプルと50残になるシングルの数字が同じなので、2本目は迷うことなく狙えます。一方、T18狙いの場合どうでしょう。上のS1に入ったら69残でT15-D12かS19-DBか迷います。 下のS4に入ったら66残でT14-D12かS16-DBか迷います。18の隣のシングルに入ると19の場合と異なり、良い数字が残るトリプルと50が残るトリプルの数字が異なるのです。さらに、D19狙いでD3に入った場合、64です。8の倍数で、8-16エリアを狙えます。 D7に入ったら、56残になります。 これも8-16エリアを狙えます。 美味しいですね。厳しいようですがD19狙いは外した場合にもなかなかいい感じになるのです。 70の三本持ちからD19狙って外したら、「この人なにやってんだろ」って思われるのが関の山ですが、D19-D16を決められたら、小さい数字の割に結構かっこいいはずです。しかし、このような説明を立ち話でするとうんざりされるので控えましょう。

60残は普通はS20-D20。3本持って入ればドリーチェックアウトのT12-D16を狙いで、S12でもS12-S16-D16にすることもできます。60残は19を狙ってはいけません。T19に入って3残になったら最悪です。考えようによっては60残でT20に入ってバーストしたほうがまだましです。

つまり詰めの段階に入ったら残数の1の位が0でもT19は結構使えます。しかし、当然ですが120, 90, 80, 60での19狙いは メリットありません

3.キャッチが取りやすい

上手くないからこそなんですが、失投すると狙いの上にいくよりも力が伝わらず下に外れることが私は多いです。ダーツボードの上の方は、上が広い扇状ですから、下にいくほど各エリアの幅が小さくなっていますので、T20から下にずれると簡単にS1やS5に入ってしまいます。それにT20からインナーシングルのS4はそれほど遠くありません。T19の場合は、ダーツボードの下のほうですから、下にズレてもS19を広く使え、S3やS7に入りにくくなります。

さらにリリースが遅すぎたり引っかかると右下、早すぎたりすっぽ抜けると左上にいく場合、T19狙いだとS17、T17、S16、T16に入ることもあります。力が伝わっていないと、D19に入ることもあります。例えば、定規をあてると分かりますが、右下に8cmずれた場合、T20狙いだと、S4になりますが、T19狙いだとS17に入ります。左上に7cmずれた場合、T20狙いだとS5に入りますが、T19狙いだとS16に入ります。

キャッチに頼ってはいけないような気持ちはありますが、弱者の戦略と割りきってます。地道な技量アップは練習でやって、自分より強い人に勝つには、あらゆる可能性を総動員する必要があります。キャッチも計算ずくなら実力です。T16やT17に入ってもそれほど悪びれることはありません。ちょっと恐縮しますけど。

勝負は外れる癖を考慮すると、上記1で示した確率の計算以上に削りやすいと思います。

4.数字を整えやすい

トリプルを狙って外した場合、そのナンバーのシングルではなく隣や隣の隣のシングルに入る私のように人に重要なのは、残数の1の桁を0にするよう数字を整えるということを意識するとT19を外してS3でも、冷静に対処できるということです。例えば362からS3に入ったら「S3で359だから、残りスコアの一桁めを0にするには次S19入れればいいし、S19に入らなくてT3に入ったとしても0にできるな」と考えることで「うぁーS3かーサイアクー」などとパニックにならずに集中力を保てるということです(上手くはなりません) 。もう一つ例として、377の一桁目は7なので、T19の57で320にしようとしてS7に入っても、舌打ちどころか「0になった。よし。」と思えてしまうのです。残数の1の位を0にするということは、最短で上がる道を開くことになるのでこの項目だけはT20狙いの人にも少しは役にたつかも。観戦でも役に立ちます。計算が大変な気もしますが、一の位の計算だけなので慣れれば瞬間的にできます。ハードダーツの楽しさはここにあるような気さえしてきます。

説明しにくいですけど、T19やT20に入るかどうかだけでなく、スロー毎に目標を持ってスローに入ることで集中できるようになります。例えば256という残数の場合、「とにかくT20に入れよう、S1はサイアク」とだけ考えるのと「T19とS19で76で残数の一桁目が0になる。そのときは180だからT20を狙おう」と幅と対処を意識してスローに入るのでは、言葉に表せない違いがあります。シングルに外した時のダメージも違います。256から仮にS7に入って249になった場合でも、「うわー」とならずにS19次はキチンと入れようと集中できます。例え低い点数しか削れなくても、その量よりも次0にするにはどうするかの方に考えが行きますから、あまり引きずらないでもすみます。

気持ちだけでなく戦術的にも、ボギーナンバーに対する対処や(300台の1本目、240台の2本目、180台の3本目など詳しくは501からのアレンジ ボギーナンバーを避けるを参照)、特殊な場合(細かいアレンジに入る小さい数字、または130、150の2本持ちと、110の3本持ちなど(前述 2. アレンジを間違えにくい 参照))を除いては、目安としては一桁目が0の数字に保ったまま、T20に入れ続けるのが良いと思います。そのため、19狙いでもずーっとT19だけを狙い続けるのではなく、一桁目が0の数字になったら、T20を狙って勝ちに行きます。ダーツはゲームで重要なのはスタッツではなく勝敗ですから。

ではなぜ、残数の1の桁を0にするのか。ダーツのアレンジは、できるだけ早く上がり目を出すことが大事です。3本で上がれる170、ブルを使わず3本で上がれる160、ブルを使えば1本シングルに入ってもよい130、一本シングルに入ってもトリプル-ダブルに上がれる120、2本で上がれる100、シングル-ダブルで上がれる60、ブルで上がれる50、ダブル1本で上がれる40。全ての上限は一桁目が0です。

では、なぜ、残数の1の桁を0にするためにT19を狙うのか。精度が低い場合、確率的にT19の方が削りやすいということの他に、T19狙いは0に調整しやすいという特性があります。 T20を狙い続けてもすぐに1,5のみならず、12、18に入ってスコアを崩します。そして一桁目が3や6になったら、T20を狙い続けてもなかなか一桁目は0になってくれません。S1は数字が1つしか減りませんし、5は10の1/2なので、一桁目の数字が整いにくいです。しかし、T19の周辺は、当たりどころによって一桁めの数字がコロコロ変わります。下に一桁目の数字と当たったところの組み合わせを示します。T19の周辺は周りも奇数なので、多少外れても1本か3本で、奇数は偶数、偶数は奇数、2本で奇数は奇数、偶数は偶数になりコントロールすることができますできるだけ偶数にしたいとか、できれば0に合わせたいというようなことが、あまり精度がでなくてもできます。T20の隣は奇数なので、偶数になるか奇数になるかは投げてみないと分かりません。19に入るか入らないかを一喜一憂するのではなく、ゲームをコントロールしている感覚が掴めるのでより楽しむことができると思います。

4.1. 1の位の1が消える

一の位に1がある場合、以下の組み合わせならば1が消えるなと思いながら投げてます。全部覚えてません。1が消えたらT20に行ってます。1を消すためにT7をわざわざ狙うという意味ではありません。171を狙って望みます。

501はT20から入りますが171から入ったら330残で、T20-T20-T20 で150残 T20-T18-D18で綺麗なのにと思いますがやりませんね。上手い人はT20でまず削りを優先します。私も最初の一本だけはT20狙って行きます。流儀に従うのもありますが、T19狙って力んで引っ掛け、ボードに届かないからでもあります。以前は最初の一本目からT19狙ってましたが「T19狙います」という主張が強すぎました。T20かS1に入ったら、T19に変えずにそのまま2本目もT20を狙っています。

  • T7 21
  • S7 S7 S7 21
  • S3 T3 T3 21
  • S3 S7 T7 31
  • S3 T3 S19 31
  • S3 S19 S19 41
  • T3 T7 T7 51
  • S7 S7 T19 71
  • S3 T7 T19 81
  • S7 T19 T19 121
  • T19 T19 T19 171

4.2. 1の位の2が消える

偶数の場合は奇数に2本入れば偶数になります。S3 T3なんて残念な数字ですが、1桁目が0になれば数字が整ったと思って元気を出せます。ここでも12を消すためにS3 T3を狙うという意味ではありません。あくまでT19を狙って削りに行って、そこに外れたら、そういうこともあると思っているということだけです。スコアが高い時は、76(T19 S19)を2回または95(T19 S19 S19)の後T19または133(T19T19S19)の後S19、すなわち19で8カウント出せば消えると思って望んでいます。

  • S3 T3 12
  • S3 S19 22
  • T7 T7 42
  • S19 S19 T19 T19 (この中でS19の代わりにT3、T19の代わりにS7が紛れ込んでてもよし)

4.3. 1の位の3が消える

165は三本で上がれない残念なボギーナンバーですが、133を出せば32残になると思って望みます。303はとりあえず19狙いと覚えている人も多いと思いますが、3を消すには133、303から133引いたら170だという考え方もでき、170が見えてきます。

  • S3 3
  • S3 S3 S7 13
  • S7 S7 T3 23
  • S7 S7 S19 33
  • S3 T3 T7 33
  • S3 T3 T7 33
  • S3 T7 S19 43
  • S3 S19 T7 43
  • T7 T7 T7 63
  • S3 S3 T19 63
  • S7 T3 T19 73
  • S7 S19 T19 83
  • T3 T19 T19 123
  • S19 T19 T19 133

4.4. 1の位の4が消える

一桁めが4の場合、T18、T4の隣り合っている番号を狙うのもよいと思ってます。その場合、三本持ちならT18かS18に3本。S4に外して一桁めが0になったらT20を狙います。(T19二本で114、S7 T19で64ですから、それでも悪くありません。224以下の4はT18狙いかな。それを超えた大きい数字ならT19かな。その時の気分です。例えば164はS4に外してもよいT18に行くか、T19二本の114で40残を狙うかです。上手い人みたいなT20狙いはS5にはずしたら159になるので特に一本持ちの時は避けます。)以下の組み合わせは暗算のため覚えておくと便利です。例えばS7 S7 T19で71は、S7T19を64と覚えておけば速いです。

  • T7 S3 24
  • S7 T19 64
  • T19 T19 114

4.5. 1の位の5が消える

5の場合は20狙ってもそのうち5に外れるのでよいですけど、私は95を意識しながらやってます。

  • S3 S3 T3 15
  • S3 S3 S19 25
  • S7 T3 T3 25
  • S7 S7 T7 35
  • S7 S19 T3 35
  • S3 T7 T7 45
  • S7 S19 S19 45
  • T3 T3 T19 75
  • S7 T7 T19 85
  • T3 S19 T19 85
  • T3 S19 T19 85
  • S19 S19 T19 95
  • T7 T19 T19 135

4.6. 1の位の6が消える

私は一桁めが6だと76を意識してやってますが、156からT19に入ると99になってしまい、トリプル-ダブルの2本では上がれない数字になるので気をつけましょう。

  • S3 S3 6
  • S7 T3 16
  • S7 S19 26
  • T3 T19 66
  • S19 T19 76

例えば126なんてどうでしょう。20から行ってしまいがちですが、S19-T19で76だから、50残でDBってすぐ思いつきます。S20-T20では46残になってフィニッシュのトライができません。126から19に入って107残、もう一本T19を狙ってS7に入ったら100残。1の桁が0になるからT20を狙って40残にできれば相手にプレッシャーをかけることもできます。

4.7. 1の位の7が消える

7ではやはりT19の57を意識しますが、大抵S7に入ります。S7でも一桁目を0にできればがっかりしません。

  • S7 7
  • S3 S7 S7 17
  • S3 T7 S3 27
  • T3 T3 T3 27
  • S7 T3 T7 37
  • T3 T3 S19 37
  • S7 S19 T7 47
  • S7 S19 T7 47
  • T3 S19 S19 47
  • T19 57
  • S19 S19 S19 57
  • S3 S7 T19 67
  • T3 T7 T19 87
  • T3 T7 T19 87
  • S19 T7 T19 97
  • S19 T7 T19 97
  • S3 T19 T19 117

4.8. 1の位の8が消える

8を消す時はS19 S19の38を意識してます。138はT19狙いにしてます。

  • T3 T3 18
  • S7 T7 28
  • T3 S19 28
  • S7 T7 28
  • T3 S19 28
  • S19 S19 38
  • T7 T19 78

4.9. 1の位の9が消える

9は分かりやすいです。S19一発で9が消えて0になります。

  • T3 9
  • S3 S3 S3 9
  • S19 19
  • S3 T3 19
  • S3 S7 T3 19
  • S3 S7 S19 29
  • T3 T3 T7 39
  • S7 T7 T7 49
  • T3 S19 T7 49
  • T7 S19 S19 59
  • S3 T3 T19 69
  • S3 T3 T19 69
  • S3 S19 T19 79
  • S3 T19 S19 79
  • T7 T7 T19 99

4.10. 1の位が0となる組み合わせ

一桁目が0なら20を狙いますが、以下の組み合わせは暗算のため覚えておくと便利です。 例えばS19 S3 T19と入ったら、S3 T19で60なので、19を足して79とすぐ分かります。しかし一桁目が0でも150の2本持ちはT19-T19で36、130の2本持ちはT19-T19で16を狙います。110も3本持ちならS3で107からT19-DB、T3ならT17-DBが狙えるのでT19を狙います。

  • S3 S7 10
  • T3 T7 30
  • S19 T7 40
  • S3 T19 60

5. 高さが投げやすい

海外のダーツプレイヤーや国内でもダーツの上手い人は、背の高い人が多いです。トッププレイヤーはリリースポイントがおおよそブルの高さかそれ以上にくる人が多いと思います。しかし、私の場合、リリースポイントはおおよそT19の高さになります。投げる時に放物線を予測すると、対象的な放物線になり考えやすいです。しかし、上の方になると、投げ上げる形になり、イメージが掴みにくいのです。投げ上げるのも投げ下げるのも両方難しくて、一番投げやすいのはリリースポイントの高さだと感じるのです。

また、D16の高さとほとんど同じということもメリットだと思います。ダブルがなかなか決まらない腕前の場合、32残を中心に考えますが、上の方をずっと狙い続けてD16に集中するというのは結構難しいです。しかし、T19はD16、D8とほぼ高さが同じなので投げやすく感じます。

最後に

もう一つメリットを付け加えるとすれば、適度な上下の動きがあるということです。T20ばっかり狙っているとD16が狙いにくくなります。T19ばっかり狙っているとD20が狙いにくくなります。逆に頻繁にスイッチすると精度が落ちます。0に合わせる時にスイッチする程度の適度な頻度にすることにより、試合中でもボード全体に対する位置感覚を掴んでおけるので、違う位置にあるトリプルやダブルを狙うような局面でも対処しやすくなるのではないかと思います。しかし、これは感覚的なもので実証したわけではありません。人による差もあると思います。

いよいよ1の桁が0になった時、3本持ちからT20狙いでS1に入った場合、すぐT19に切り替えなくても良いです。S1のあとS19に入ったら1の桁がまた0になるので、またT20に戻らなくてはなりません。なのでもう一本T20に投げて、S20かT20に入ったら、T19に投げれば良いのです。入らなかったら残った数字により、どこに投げるか決めます。S1に入っても「S19で揃えるからいいや。」T1に入っても「T19入れてやるぞ。」という気持ちになれますから、1に外れても19を使える余裕があると楽です。

残数の1の位が0の時からS5かT5に入って、1の位が5になった場合も同様です。T20狙って、またS5かT15に入って、1の桁が0になるかも知れません。なので2本目もT20に打ってからどうするか決めます。5に外すのを期待して打つのを期待するのがきい食わなければ、狙いが下に変わりますが、1の位が5になったらブルを打ってSBの25を期待するのもよいと思います。一の位が5の場合のブル狙いは一本持ちの145, 155, 165, 185, 195、二本持ちの145, 205, 215, 225,245, 255、3本持ちの125など、アレンジ的にも正解になる場合があります。全然覚えていなくてもアレンジの造詣が深い感じをかもし出せます。私の場合、大抵DBどころかSBにも入りませんけど。

もはやここまで読んだ人がいるかどうか分かりませんが、いるとするとT19狙いの同志か、T19狙いやってみようかなと思っているかもしれませんので覚えておいた方がよいと思う組み合わせを書いておきます。3本の組み合わせは大変な数になるので2本の組み合わせを抑えておけば、他の1本を足すだけなのでなんとか対処できると思います。

  • T19-S19 76
  • T19-S3 60
  • T19-S7 64
  • T19-T19 114
  • T19-T3 66
  • T19-T7 78
  • T19-T16 105
  • T19-T17 108
  • S7-S19-S3 29
  • T19-S19-S19 95
  • T19-T19-T19 171

考えることの面白さを伝えたいけど、どうも難しい。いつか壁に当たって大抵の人は、止めてしまう。壁に当たるまでは投げることが楽しいはず。そんな人はひたすら投げて上手くなってくれればよいと思います。壁に当たってからダーツが始まると思ってます。

カテゴリー: アレンジ

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