オーキテープっていうと、粘着テープみたいな響きですけど、メジャーです。巻尺です。オーキとはスローラインのことです。オッキとかオキとか呼ぶ人もいます(商品名がオーキとなっているのでオーキと書いておきます)。ボードからオーキまでの距離は決まっていますが、それを測定するための巻尺です。
ダーツボードを家に設置する時、最初のセッティングは、どこかにしまった巻尺を探してきて測定すれば問題ありません。しかし巻尺も3m以上となるとなかなか持っている人も少ないと思います。巻尺がなくても30cm定規で継ぎ足し継ぎ足しで測定すればなんとができますが、測定誤差は大きくなるし、30cm間違ってしまうかもしれません。
ダーツボードの設置が完了して、普通に固定してあれば、ボードの高さとボードからオーキまでの距離は変わりませんから、頻繁に測るものではありません。が、ふと、この高さ、距離は正しいのだろうかと思う時があるかもしれません。三脚式の動いてしまうダーツ ボードスタンドだと知らないうちに動いている場合もあるかもしれません。懐疑的になると気になります。
ダーツ ボードが設置されている店や大会会場で投げていて、いつもと違って、どうしても上下どちらかに偏って外れるときは、ひょっとして距離が違うんじゃないかと思うかもしれません。また、ソフトとハードのボードの架け替えができる場所では、スローラインが二本引いてある場合があります。ボードを移動したときに引き直した残りかもしれません。そうすると、どっちが正しいんだろうと思うかもしれません。誰かに聞いてもその時に限って「さぁー」というホワイトノイズが帰ってくる可能性もあります。
そんな時、オーキテープがあれば、さっと正確に測れます。
ということで家にボードを設置しようと思ったり、いざというときのためにダーツ用の巻尺を持ち歩いていたほうがいいような気がしませんか。
そんな気がしないとここまでなんですけど、そうかなと思った人がいるかもしれないので、オーキテープについて説明します。
見た目はかっこいい巻尺といった感じです。フックもついていて、ボードの近くにぶら下げておけば見つけるのに苦労することはないと思います。
引き出すと、普通の巻尺になっています。配置換えや引っ越しの家具の大きさの測定や、宅配便の箱の大きさ測定、日曜大工にも使えます。
写真では304cmのところまでしか見えていませんが、305cmまで目盛りがあります。約3mの巻尺です。
普通の巻尺と違うのは裏側(というか表側)です。引き出していくと、173cmのところにA、 293cmのところにB、299cmのところにCのマークがあります。ブルの高さは173cmなのでわかりますが、ボードからオーキまでの距離は、ハードダーツは237cm、ソフトダーツは244cmです。しかし、293cmと299cmのところにマークがあります。
これは下の図のように、ブルからスローラインの距離を測るためにその長さになっています。ボードは厚みがあるから、壁から少し離してから測る必要がありますが、ブルの高さを決めたあと、ブルからスローラインの長さを測定すれば正確に測れます。
もう一つ普通の巻尺と違うのはブルに止めるために0cmのところに穴が開いていて、これにダーツを刺して止めることができるようになっています。
高さを測るときは問題ないですが、オーキまでの長さを測定するときはダーツに角度をつけて刺さないとポイントに沿ってスライドしてくるので、画鋲のほうがしっかり止められると思います。
ラチェットが効いて引き出すだけで止まりますし、巻き取るときは、真ん中のボタンを押すだけです。
誰かが負けて帰ってきて悔しそうに「距離が違う気がすんだよな」って言ったら、ササッと測ってみせて「問題ないね」って言うかどうかはお任せします。
あんまり使いませんけど、持っているということの満足度が高いものの一つです。
3mの巻尺としてはそんなに高くはなく、金属のテープではないのでいろんなものが測りやすく便利だと思います。
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