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ニコルソンさんのダーツスクール

ポール・ニコルソンさんによるダーツの投げ方(スタンス、グリップ、リリース、見方、計算)、練習方法、メンタルについての説明が、PDCのアカウントのYoutubeチャンネルにアップされています。とても参考になるので見ていましたが、よく理解するために日本語に訳しました。7つの短い動画に別れています。他の動画も分かりやすく、短くまとめられいて、貴重な情報が詰まっています。ポール・ニコルソンさんの説明は、Live Darts TVからも2019年から発表されていて現時点(2020/1)で10本の動画が挙げられています。7本目まではPDCの動画と構成がほとんど同じですが、時間が長く少し長くなって詳しくなっています。8,9,10本目は新たな内容が加えられていますので、ここでは紹介していませんが参考になると思います。

エピソード1 スタンス

May 30, 2017

「(司会)前プレイヤーチャンピオンのポール・ニコルソンさんです。ここにプラクティスボードがあります。できればここ数ヶ月で全てのゲームで改善できるようなテクニックを少し教えていただけませんか。とても基本的でとても重要なのはスタンスなのでそこから始めましょうか。」「(ポール)そうですね、スタンスからすべてが始まります。みなさんがダーツボードの前で正しく立ち、ミスを無くして素晴らしいしっかりしたスローをするようにしたいです。では、私は右利きなので右足を前に出しますが、左利きの人は左足を前にだします。いいですか、右足が前でもう一つの足は後ろの方へ。床にしっかりと立ち、良くしっかりと体の位置を決め、ボードに向い、直面しないようにします。それでしっかりとした基礎ができます。」「(司会)どういうふうにラインを作ってますか、なぜかというと、完全にブルの中心線にはぶちあたってませんよね。」「(ポール)全く。実は20トリプルの右側に合わせています。なぜかというと、少し左側にいく癖があるので、ちょっとミスしてもいいようにしてます。」「(司会)なるほど、他のプレイヤーは違う場所に立ったりしますが、ボードの違う場所に投げて距離が違う場合にはなにかを犠牲にしているわけですか。」「 (ポール)右手で投げてて、(角度によって)トリプルやダブルの大きさが小さくなるような場合には、センターから位置を変えることが最善の手段です。」「ダーツをみると、ポールさんは、いうなれば動かずになげてますよね。」「(ポール)ええ、飛び跳ねたり、前に行ったり、後ろに行ったり、左右に揺れたりするのを見るのは好きではなくて自分はギャリー・アンダーソンのように柱のように動かないことの大伝道師なんです。ギャリーはダーツをできる限り動かずになげる人で、自分も同じく、できる限り動かずに、右足はしっかりとつけ左足は後ろで安定させて、ダーツボードに投げるときになにも動かしません。」「(司会)ああ、いいですね。最後は180。では3つのことを覚えておかなくてはならないですね。」「(ポール)右足が前で左足は後ろで安定させて、体をちょうど良い位置に置いてリラックスし、投げる間動かないことですね。」

エピソード2 グリップ

May 30, 2017

ダーツを持つ方法はたくさんありますが、気持ちよく持てるかはいくつかのポイントがあります。親指、人差し指、中指があって、親指と人差し指で推進器になることがわかります。この二本で実際にはダーツを空気中で推進させることができます。中指は安定器として使います。私の中指は前方ですが、安定させるためならどこに置いてもよいです。トッププレイヤーのグリップを紹介しましょう。世界1のマイケル・ヴァンガーウェン は、2度の世界チャンピオンとなっていて(2017/5時点)、ダーツをこのように引っ張ってます。とても保守的で二つの推進器の親指はバレルの最後尾で、中指はポイントの端の上にあって、よくしっかりと安定させています。とても軽くダーツを投げていて、彼の手からはダーツが羽根のように出て行きます。 エイドリアン・ルイスは親指を安定器と推進器として使っています。彼は手のなかでこのようにダーツを捻って、中指と薬指を安定器として使っています。投げる前にこのように手を握り込んでます。ギャリー・アンダーソンは、捻りを入れたとても保守的なグリップで、おわかりいただけるように、このように中指をポイントの上に置いて安定器として使い、親指はバレルの後ろに向け、投げる前にダーツを少し捻ると溝のところに入っていって、3本の指を使って前方に押し出しています。これがプロが行なっている方法ですが、これを元にどうするかはあなた次第です。違うグリップや違うダーツを試してみてください。

エピソード3 視覚

May 30,2017

利き目を知ろうの巻です。最初に利き目がどちらか簡単な方法知る必要があります。ダーツを右目の前に持ちます。そして右目を閉じて、ダーツが動いたら利き目は右です。ギャリー・アンダーソンは代表的な利き目が右のプレイヤーです。ダーツを右目の近くにもっていってます。フィル・テイラーは史上最高のプレイヤーで少し変わっていて利き目が左目で左目を使っています。利き目が左か右を知るともっとよいプレイヤーになるでしょう。次にやることは、利き目の前にダーツをもっていくことで、やりやすく、再現性が高くなります。私の場合は右目の約1.5インチ前にダーツを持って行って、そのバレルをまっすぐ見ます。これでダーツを投げる準備ができましたね。やってみましょう。

エピソード4 リリース

May 30, 2017

四番目のレッスンは、リリースです。実際にダーツを投げてみましょう。リリースの最も簡単な表現はこれです。まず、スタンスを決めて、ダーツボードをちょっと力を入れて指さします。こんな感じに。(ピッとダーツボードを指差す。) いいですか、これはダーツの動きを真似ているんです。では、レッスン1(実際にはレッスン2)で話したようなグリップでダーツを手に持って、ちょうど同じことをやります。こんな風に指をさします。もし、誰かを真似するなら、レイモンド・ヴァン・バーネフェルトがその人です。なぜならRvBは世界で最もスムーズな動きをするからですです。 RvBの経歴を通じて動きを見ると、他の多くのプレイヤーにはできない何か気持ちよくスムーズに過度に肘や手首を伸ばしきらない動きをしています。背が高いので一生懸命投げ上げる必要がないからです。私が取り組みたいのはスムーズなスローです。練習すればすればするほど自然になれるでしょう。

エピソード5  練習

May 30, 2017

ダーツをどう投げるか説明しました。上達したに違いありません。では、私たちと歩むために助けになる二つの練習用ゲームを紹介します。最もよい練習ゲームは実にラウンド・ザ・クロックです。大きいシングルから初めて、大きい1、大きい2、大きい3、で20まで。それを卒業したら、小さいシングル、次はダブルで1から20まで、そしてトリプルで1から20まで。ビンゴを説明しましょうか。これはたくさんのトッププロプレイヤーに好まれている凄いゲームです。この箱には9つのセクションがあって、フィニッシュしなければならない数を入れて、真ん中には一番難しい番号が入っていなければなりません。一人でやっても誰かとやっても、垂直か水平か対角線に3点で線を作ります。真ん中は一番難しい数字です。もしエキスパートだったら170から始めて、どうなるかやってみましょう。プラクティスゲームがどんなものか分かっていただいたと思います。どのくらいできるかはあなた次第。私が言えることは練習は目的を持って行い、漫然と投げないことです。

エピソード6  計算

Sep 22, 2017

この上(ダーツボード)でダーツをやるときに正確に計算することがどれだけ重要かは強調しすぎることができないぐらい(重要)です。今日は間違いを繰り返さないようにコツやトリックを教えます。足し算は、昔はここ20トリプルばかりをどんなときにも使っていました。今はできるだけダブルを残せるように盤面広く使います。最もよい例はメンサーです。彼は14ダブルを残すために全力を尽くします。彼はボードのどこでも上手いですが、レグを取るためにこれ(D14)を残します。オランダのヴァン・バーネフェルト、クラーセン、ヴァン・ガーウェン 、ヴァンデアボールトがPDCに来てガラリと変わりました。彼らは19トリプル、17トリプル、18トリプルそしてブルをより使うようになりました。これで3ダーツフィニッシュよりも2ダーツフィニッシュの機会を増やしました。それでもっとダブルを打てるようになるのでガラリと変わったのです。とても良い例を挙げましょう。501のゲームで306残の場合、20シングルに入ったら次の2ダーツでどうやっても上がり目は出せません。しかし、もし19シングルに入ったら、19トリプル、そいて20トリプルに入れれば上がり目(306-19-57-60=170)を出せます。 このような形で勝つためのチャンスを増やすことができるのです。あとは、計算間違いをなくすことです。オッキにつま先を触れる時にはどこに当てるかは決めていなくてはなりません。もし分からなかったら、とても重要なパットに臨むゴルファーのように下がってボードに向かう前に一呼吸置くのです。

エピソード7  心の準備

Oct 18, 2018

精神的に試合の準備をすることはとても重要です。プラクティスルームに入った瞬間から、ダートボード上の戦争に備える必要があるのです。プラクティスルームにいるときゾーンに入るためにはたくさんの方法が使えます。一つの方法としては音楽を聴くことです。好きな音楽ならどんな音楽でもよいでしょう。反対に、静寂が好きならちょっと外にでて静寂な平安を味わって、誰にも話しかけないこと。近代ダーツで最も好まれるのは別人格になることで、私がやったことや、ピーター・ライトが別次元でやったことなどです(観客を指さし制圧する若き日のポール・ニコルソンとモヒカンで飛び跳ねるピーター・ライト)。あなたも別人格が欲しいかもしれませんね。プロたちが通らなければいけないことをちょっと教えましょう。ここからプラクティスルームからステージまでの道が始まります。歩いているときには、練習でうまくいったことを再現することに集中したいです。あのドアを通るときにそれ一つに集中できていれば良い結果を残せるでしょう。歩きの最後では深呼吸して本当にリラックスできるように手足を伸ばしたりします。しかし、リラックスできるように基本的になにをしてもよくて、叫びたけけばそうしてもよいのですが、あの黒いカーテンを通る前に気持ちが良くなるようにします。ステージでもどこでもダーツのゲームをやるときには、その直面する雰囲気に対して準備しておかなくてはいけません。入り込んでいくその場所の音楽や観客の名前の歓呼に対して心の準備をすることです。プラクティスルームで準備できれば、ステージで、ダートボードで良い結果が残せるでしょう。 私の最後のアドバイスは、みんなが見ていると思って練習し、だれも見てないと思って試合することです。

カテゴリー: PDC 英語

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