英語に次ぐ問題は暗算です。WDAでは、相手のボードはモニターに映りますし、ダーツが当たった音も聞こえるので、相手が投げている時に投げるのは失礼だと思いますので、予め投げといて計算しておくことはできません。実際のゲームと同じく、投げてから素早く足し算計算です。慣れていないと、計算に時間がかかったり、間違えたりするので相手をイライラさせることになります。20なら横が1と5なので計算は比較的簡単ですが19や18を絡めたり、アレンジに入ったときには簡単ではなくなってきます。いつもと違うエリアに投げることになりますし、テンポよく投げるためには一本ごとに残りを計算することが必要になるからです。
苦手でしたら普段から計算の練習をしておく必要があります。足し算を簡単にする方法もいろいろあります。例えば57+48なら、50+7+40+8、または50+7+50-2なので100+7-2で105などです。慣れた人だとすぐ105が思い浮かぶと思います。よく打つ数字は計算するのでなく覚えておくのも良いです。T19 S19は76など。ダーツを練習するときから、同時に意識して計算の練習をすることもできますし、暗算アプリもいくつか見つけることができます。遅くても許してくれるような知り合いと実際にゲームを計算になれるまでやるのが良いですが、そのような相手がいない場合は、最初はn01 Onlineから試してみるのもいいかもしれません。
計算に時間かけても大丈夫ですよと言いたいところですが、こればっかりはしょうがありません。私は早い方ではないので、いつも申し訳なく思いながらプレーしてます。これは慌てますのでプレーにも影響すると思います。バーなどでの個人的な対戦では、空間を共有しているのでゆっくり計算したり、間違っても、大目に見てくれる人が多いと思いますが、オンライン対戦では、相手が計算に苦しんでいるのは見えません。黙っているとどうしたんだろうとか、コールしたのに聞こえなかったのかなとか、もう投げてもいいんだろうか、などと不安にさせてしまいます。大抵イライラしたり、最悪それが作戦だと思われたり、インチキしていると思われるかも知れません。もう、コールしたと思われてスコアをコールする前に投げ始められてしまう場合もあります。WDAでやっている人は、計算の速い人が多いです。ほぼ3本目が着弾するとコールしてきます。私のやっているレベルアベレージ40〜50ぐらいの人でも、アレンジは雑ですが、計算は速いです。スティールダーツで育った人は計算を始めた時からやっているので慣れています。そのため、あまりアベレージは比較的低くても、アレンジは雑でも計算だけは必ずと言っていいほどとても速いです。
WDAではインチキしている人を見かけたら、慌てず騒がす晒さず、WDAに通報することを推奨しています。調査して対処するとしています。あまり通報されることはないと思いますが、良くないと思います。そこまでいかなくても、対戦を申し込んだり、受けることで成立するシステムなので、あまりに計算に時間がかかる人は敬遠されると思います。n01 onlineのチャットでも、投げるのが遅すぎると言われているひとを数回見かけました。私もあまりに遅い人は覚えておいて、申し込まないようにしました。これはオンライン対戦に限らないことですが、下手なのは許せても、マナーが悪かったり、投げるのに時間がかかりすぎると、次に対戦してくれないかも知れません。
もし計算を間違えたことに気づいたら、点数を修正できるようにはなっています。画面に表示されている入力したスコアをクリックすると、数字の入力部分の下にCorrect/Cancelと出ますので、数字を入力してCorrectを押します。相手に”Sorry, I will correct my score.”など言って修正すれば問題ないと思います。
足し算の計算に慣れることと、よくある特定のパターンについて覚えておくことは王道ですが、慣れるまでなかなかできないのでその他の対策を書いておきます。
対策1としては電卓です。本当に計算が苦手でパニックになったら電卓を使うのも手です。バーでは電卓使いにくいですけど、自宅でWDAをやっている場合には相手から使っているのは見えません。パソコンの画面上の電卓よりは卓上電卓のほうが速く押せると思います。投げながら、これは難しくなりそうだと思ったら、電卓。しかしこれに頼ると計算がいつまでも上達しません。
対策2としては、ウォーミングアップです。ダーツのウォーミングアップと同時に計算のウォーミングアップもしておくのです。自分がよく投げるところに投げるだけでなく、投げたあと足し算をしてみます。それだと同じような簡単な計算になってしまうので、シングルのクロックをやりながら、足し算をします。上手い人だと計算の練習にならないかもしれませんが、狙いが変わりながらトリプルに入ったりダブルに入ったりするので、よい計算の練習になります。
対策3としては、2本目を投げた後、難しくなりそうでしたら計算しておいて、3本目を投げたあとそれだけを足すことです。三本目が簡単な数字であれば当たった瞬間にコールできます。ちょっとリズムは狂います。
対策4としては計算の過程を言うです。黙っているとどうしたのかと思われるので、フィフティセブンー、アンド、トウェンティーツー、セブンティエイト,セブンティーン、ナインティファイブ!などと、声を出してれば少なくとも計算中だなということは分かります。ぶつぶつ言うだけなので最後のコール以外は日本語でもいいです。
対策5としては、計算練習をすることです。このページで計算練習をしましょう。ダーツ3本足し算練習 Three darts
ソフトダーツでは計算する必要がないので計算力は重要でないですが、海外のプレイヤーは、最初からハードダーツをやっているためか、計算速いと感じます。速く計算するためには工夫と練習が必要で、楽に計算できるようになればダーツにも余裕ができると思います。
特に困るのがあまり経験のないパターンでトリプルに入ってしまった時です。トリプルの計算については、以下の記事に書きましたのでご参照ください。
次はWDAをやるためのセッティングについて書こうかな。
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