WDAの最大の魅力になる対戦結果によってランキングがでるシステムは、大まかにわけて3種類あります。他にリーグ戦もできるようになっています。リーグ戦のほうは参加していないのでよくわかりませんが、ランキング争いの方は誰でも参加できるようになっています。Equalizer、EQXL、Ladderの三つが誰でも参加できるランキング争いです。
以下のようなルールになっています。ポイントの計算方法が複雑ですが、よく考えられていて、EqualizerとEQXLはアベレージをあげことでが目標ではなく、勝つことが目標なので、弱い人も遠慮なく参戦しやすくなっています。
Equalizer
最も基本的な対戦場所になっているようです。Best of 9レグ、引き分けなしのオープンインダブルアウトの501で戦います。ハンディキャップ戦のようなものですが、弱い方が少ない数からスタートするのではなく、弱い方が強い方に勝つと高いポイントが得られるようになっています。
レグに勝つと自分のレグ値によってポイントが得られます。レグ値はアベレージにより3 , 5 , 7 , 9 または 11の値になり、アベレージが高いほど高い値になります。試合ごとにアベレージは変わるのでレグ値も代わり、月末のレグ値は、翌月のレグ値の初期値になります。
ポイントの計算は例えば、
レグ値が11の人と9の人の対戦では、11の人が勝つと1ポイント、9の人が勝つと2ポイント(11-9=2)です。
レグ値が7の人と3の人の対戦では、7の人が勝つと1ポイント、3の人が勝つと4ポイント(7-3=4)です。
レグ値が5の人と5の人の対戦では、どちらが勝っても1ポイントです。
すなわち、レグ値が高い方が勝ったら1ポイント、低い方が勝ったら、レグ値の差のポイントが得られます。 レグ値が11まで行けば、11か9の人に5-1で勝つと2ポイント、5-0で勝つと5ポイントのボーナスがつきます。そして毎月のチャンピオンが決まって、翌月の1日にはポイントはリセットされます。
15試合行うと10ポイントのボーナスが得られます。15試合を超えて試合をすることはできますが、ポイントは得られません。自分にポイントはつかないのに相手にポイントをあげることになるので15試合を超えることは得策ではありません。
最初の1回は、ランキングがでません。2回目からランキングにがでるようになります。
EQXL
Best of 5レグの5セットでオープンインダブルアウトの501ですので、かなり長い対戦になります。多分本格的にじっくりゲームしたい上級者用だと思います。私のアベレージでこんなゲームやったら疲れ果てます。 アベレージ40ぐらいの人が2時間12分かけて1試合やったと書いているのを見たことがあります。
Equalizerと同じく15試合が上限で、15試合行うと30ポイント得られます。またレグ値ではなく、セット値がアベレージによってプレイヤー毎に決められています。レグ値と同様に、3 , 5 , 7 , 9 または 11の値になっています。
すべてのプレイヤーはレグを勝つと1ポイントもらえます。セットについては、もし、セット値が高い相手に勝った場合、セット毎に2ポイントに加え、セット値の差の二倍のポイントが得られます。例えばセット値が7の人が9の人からセットを取った場合、2+(9-7)×2で6ポイント得られます。同じセット値の人にセットを取った場合は2ポイントです。
厳しいのは、セット値が自分よりも低い人にレグを取られた場合減点されることです。11の人が11か9の人に負けても減点されませんが、11の人が7の人にレグを取られると1点、5の人にレグを取られると2点、3の人なら3点減点されます。
セットとレグでポイントがついたり減点されたりするので複雑です。例としては以下のようになります。
セット値9のプレイヤー1 とセット値7のプレイヤー2が試合して、 結果 セット3-1、 レグ11-4でプレイヤー1が勝った場合、
プレイヤー1の得点
1 ポイント/レグ なので 11ポイント
2ポイント/セットなので 6ポイント
計17ポイント
プレイヤー2の得点
1ポイント/レグ なので4ポイント
2ポイント/セットなので 2ポイント
セット値の差が2で1セット取っているので2×2=4ポイント
計10ポイント
最初の1回は、ランキングがでません。2回目からランキングにがでるようになります。
Ladder
Best of 10レグで、引き分けありです。Equalizerと違って相手が強くても弱くても関係なく(1)勝ったゲーム数、(2)勝率、(3)ゲームポイント(勝ったら5点、引き分けは2点、負けたら0点)、(4)負けたゲーム数 の4つのそれぞれのランキングによりポイントが計算され、そのポイントによって総合順位が決まります。式はこのようになっています。
(勝ったゲーム数が多いランキング)×0.37+(勝率のランキング)×0.22+(ゲームポイントのランキング)×0.22+(負けたゲーム数が少ないランキング)×0.16
順位は小さい方がよいので、このポイントが小さいほど総合順位が上ということになります。同じプレイヤーとやってもいいですが、月間40試合までで、年間チャンピオンを競います。ハンディキャップがないので、本当に強い人が上位に入ります。
[…] WDAのススメ 8 ランキングシステム […]