ここに書いたアレンジに関することは、絶対に正しいとか、みんながこうしなくてはいけないと思っているわけでは決してありません。技量とか状況によるものです。
さて先日の2018PDCワールドカップ・オブ・ダーツ準々決勝の村松プロ、ギャリー戦でギャリーがブルトライ後の25残をS17D4としたのですが、普通良く見るのはS9D16なので、どういう意図か、ちょうどメリーグロットに樋口プロがいらしてたので伺いました。
2つ理由がありました。「絶対に外さないということはない」という考えに基づいて、シングルを隣に外してもダブルが狙えるようにしているのが一つ目です。ダーツボード上で9の隣は12と14で、偶数なので25を偶数にできないけど、17の隣は3なのでもし3に入っても22(D11)になるのでダブルが狙えるということです。堅実でいつも着実に勝ち上がるギャリーの本質のような気がします。
もう一つは、左下が苦手だとそのようにアレンジするということです。三本目もっててS17は珍しいということですが、ギャリーは典型的なトッパーですから二番目の理由もあったのかもしれません。
トッププロでもシングルを外すことを考えているということは、高確率でそうなる私だったらもっと考えなくてはなりません。
そしてその後、一緒に投げていただいてて、私が52残となりました。S20D16でいい数字だと思ってました。しかし、S20がS5に外れ47残、次にS15がS10に外れ37残と、三本目までにダブルを狙うことが出来なくなってしまいました。渋々5に打って32にしました。ただでさえダブル率低いのにダブル打てる数を少なくしていては、勝てません。そして樋口プロから、「さっきの25残の話と同じですよ。」との話。その時のコメントをベースに考えたことを以下に書きます。
早い話、私の技量を考えるとこの3投全部間違えているように思えます。
まずは、二本目から。
52を5に外した後の47についてS15で32にしようとしましたが、25残のS9狙いと同様に15の隣はダーツボード上で10と2で外すと37か45で一本で上がれません。S10に外してダブルが狙えなくなりました。しかし、ここで19と7の奇数が隣り合うS7を19に行っても16に外さないよう狙っていれば
47から
S7→40 (D20)
S19→28(D14)
T7→26(D13)
とS7少し外してもダブルの数字が残ります。D13は嬉しくありませんが、特に相手が強く、上がり目持ってたら、贅沢は言えません。D13に賭けるしかないです。
次に三本目について。
三本目も37残としてのS5も、入ったから良かったものの、5の隣はダーツボード上で18と20ですから、19か17になってしまいます。ダブルを狙える偶数にはなりません。しかし3と17の奇数が隣り合うS17を2に行かないように狙って20残でD10、3に入ってもD17が残ります。
最後に一本目について。
52から、20の隣はダーツボード上で1、5と低いのでどちらに寄せても外すと51、47と高い数字が残ってします。両脇狭い上にT20に入ったらバーストです。しかし、16-8の偶数がならぶS16を狙っていけば、ダブルを狙える可能性が高まりますし、バーストもしません。
52から
S16→ 36(D18)
S8 →44
T16→ 4 (D2)
T8 →28 (D14)
44残になった時はS4で40残でD20、T4で32残でD16。S18でも26残でD13。
52残で16狙うのはD18が得意な人に見えますが、そうでなくても実のところ私の技量を考えると上記の理由でベストの選択に思えます。
奇数はダーツボード下に、7, 19, 3, 17と並んでいます。偶数は左下に8,16、右上に18, 4,右に6,10が並んでいます。これを考慮にいれて考えると59以下のアレンジも面白くなってきました。自分の技量に合わせて見直そうと思いました。
[…] シングルを外す人、すなわち私のことですが、60以上のアレンジ覚えて(覚え方は「61〜98のアレンジの覚え方まとめ」)もほとんど役に立つことがありません。大抵40以下のスコアにもつれ込みます。偶数はそのままダブル、奇数はシングルで調整してできるだけ大きい32系列(32,16,8 ,4,2残)に持ち込めば良いと思って投げてましたが、シングルを外す人なので調整中にスコアが削れて行ってバストするか2残になったりします。そのためシングルを外す人がバストしにくい40以下のアレンジを考えてみました。「ギャリーが25残をS17D4とした件」を書いたときから考えていたことです。 […]
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